フィリピン航空は、保有するA350-900とB777-300ERの両機種の一部機材を早期リースバックする方針であるとBloombergが報じました。
現在同社はリース会社と早期リースバックに向けて調整している模様で、A350-900型機を2機、B777-300ERを4機返却するものとみられております。これにより同社のA350の保有機は4機、B777は6機まで減少する可能性があります。
当面は長距離路線の需要が回復しないとの予測から、ワイドボディ機を対象とすることが決まったとみられ、新型コロナウイルス終息後も、以前に比べ長距離路線は縮小するものと考えられます。
財務状況が悪化している同社は、早ければ今月中にも日本の民事再生法に相当するチャプター11をアメリカの裁判所に申請するものとみられており、今回の早期リースバックも経営再建に向けた一環となります。