2021年10月15日から始動するアリタリア航空の後継エアラインとなるItalia Trasporto Aereo S.p.A (ITA) は、現在もブランドが決まっていません。
10月14日のカリアリ発ローマ行きのAZ1586便の運航をもって、アリタリア航空の歴史は幕を閉じますが、今後はItalia Trasporto Aereo S.p.A (ITA)が運営を引き継ぎます。なお羽田線は、同社が運航を継続させます。
新会社は、アリタリア航空ブランドを今後オークションで入札する意向をDOTに提出した資料で示していたものの、1回目の最低価格2億9000万ユーロで売りに出された同ブランドへの入札は行いませんでした。これにより2回目のオークションでは価格が引き下げられることから、今後同社が入札する可能性があるとみられています。
ITAのFabio Lazzerini CEOは「我々の名前がどうなるかはまだわからない」と先日述べていることから、就航当初は、明確なブランドを持たずに運航を開始することになります。このような事情が反映し、初便で使用されるとみられる特別塗装機(EI-EIB)は、赤、白、緑のナショナルカラーで「Born in 2021」の文字が描かれ、機体前面に小さな文字で「Operated by ITA」と描かれた塗装となり、尾翼などには塗装が施されていません。
Photo : ITA
アリタリア航空は、過去にも運営が代わりながらもブランドを維持した歴史があり、大方の予想ではITAもアリタリアブランドを今後使用する方向であると考えられています。Photo : ITA
アリタリア後継のITA、新たにA330neoなど31機のリース導入の覚書をALCと締結 長距離路線にはA350-900型機を導入