成田空港は、2021年度中間連結決算(4月1日 ~ 9月30日) を発表し、230億円の赤字となった事を発表しました。
依然として航空機発着回数及び航空旅客数がコロナ禍前の水準に戻るには厳しい環境にあるものの、東京オリンピック競技大会の開催や、本邦LCC各社による夏季需要に対応する復便もあったことなどから、航空取扱量が増加した結果、営業収益は前年同期の332 億円から68億円増収の400億円となり、2期ぶりの増収となっています。
また、長期化する厳しい経営環境を受け、成田空港では空港の安全と安定運用を大前提に運用効率化を図るなど、前
期から継続して最大限のコスト削減に努めていることなどもあり、営業損失は前年同期の306億円から89億円改善の 216億円、経常損失は前年同期の301億円から80億円改善の220億円、親会社株主に帰属する中間純損失は、前年同期の424 億円から194億円改善の230 億円となっています。
なお今後については、未だ国際的な出入国制限の緩和状況など不確定要因が多く、先行きが不透明であることから、業績予想については当初の見通しを据え置くこととし、これまで通り2021年度は670億円の赤字予想としています。