ポルトガルのウェットリース会社であるハイフライ航空は、2021年11月2日に南極大陸に史上初めてA340-300型機を着陸させた事を発表しました。(軍用を除く)
今回運航を担当したのは、旅客機を貨物機仕様としたプレイターの9H-SOLとなり、南極大陸でツアーを提供するホワイトデザート社のツアーオペレーターの基地を設置する目的で運航が行われ、ケープタウンからのフライトには、23人の乗客とこの基地のスタッフ、そして観光シーズンに必要な地上支援機器が搭載され、往路が5時間10分、復路が5時間20分で設定されました。
南極大陸の唯一の民間向けの滑走路となるwolfs fang runway着陸時には、地上スタッフが専用車で氷の滑走路の摩擦を計測し着陸が可能かどうかを伝える作業が行われたことも伝えられています。
Photo : Hi Fly
これまでは、ガルフストリーム550がこの目的での運航を担っていましたが、今回A340型機での運航に成功した事ににより、今後一度に多くの利用者と貨物を輸送できることになります。
なお今回の運航便を担当したCarlos Mirpuri機長は『A340型機は頑丈で快適で安全でこのような環境でもうまく能力を発揮します。4基のエンジンによる冗長性と非常に長い航続距離は、この種のミッションに理想的な航空機です』とコメントしています。