中国航空当局は、国内エアラインに対してプレイター(旅客機を一時的に貨物機改修した機材)の運航を2022年1月1日から禁止する通知を行いました。
プレイターは、ルフトハンザグループCEOが作ったpassenger aircraftとfreighterを掛けわせた造語で、コロナ禍で活躍の場を失った旅客機から一時的に座席を取り外し、客室部で貨物を輸送する貨物機に改修する機材のことで、同局はこの機材の運航を禁止します。
これは、現代の旅客機の設計は、客室に大量の貨物を積み込む状況を考慮していないことから、火災等の安全上の懸念があるためとしており、既に改修を行った機材については、2022年6月28日までに復元するよう指示しています。
この影響により、輸送手段が限られることから、コロナ禍で上昇している貨物料金が更に高騰する恐れが指摘されており、今後どのような影響が出るかは不透明な状況となっています。
なお国土交通省は、従来禁止していた客室部への貨物の搭載を、航空会社の救済策の一つとして昨年4月に特例として認めています。Photo : Kenya Airways