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イスラエル政府、エルアル航空への追加の資金援助を決定

 イスラエル政府は、同国のエルアル航空に対して追加の資金援助を行うことを承認したと発表しました。

 新型コロナウイルスの発生以降、同社は従業員のほぼ3分の1を解雇し、2021年に入ってからは、保有するジェット機を45機から29機に減らすなどの事業の縮小化を計っていますが、当面は航空需要の改善が見込めず、財務状況も思わしくないことから、イスラエル政府は追加の資金援助を実施します。

 またオミクロン株の感染者急増により、同国政府が緩和していた入国制限を再度厳格化したことから、エルアル航空側が政府に援助要請していたものが実現した形となります。

 同国財務省は、オミクロンによる市場への影響を乗り切るために今後数か月にわたり数千万ドルを追加で援助するとしており、この援助により同社はパンデミックを克服することができるだろうとしています。

 昨年10月には、同社が日本への就航計画を継続していることが明らかになり、2022年夏スケジュールにも就航するものとみられていましたが、現状ではオミクロン株の影響などにより就航時期は見通せない状況となっています。Photo : EL AL Airlines

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