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中国南方航空、1年間で189日間隔離生活を過ごしたA380のパイロットを『検疫王』として称賛

 中国南方航空は、検疫により2021年に189日間隔離生活を過ごしたA380のパイロットを『検疫王』として称賛しています。

 中国南方航空のA380のパイロットであるMa Jian氏は、1年の約半分となる189日間を、各国が新型コロナウイルス対策として行っている検疫の隔離期間を過ごしたことが紹介され、同社内で一番長い隔離生活を行ったとし『検疫王』であるとしています。なお同氏の昨年1年間の乗務時間は505.1時間でした。

 同社は『中国南方航空のパイロットは皆、乗客を目的地まで安全に送り届け、また世界中に物資を届け、国際物流のサプライチェーンの安定性を維持し、パンデミックにおいて中国の国力の象徴となった』として同氏をはじめとしたパイロットを称賛しています。


Photo : China southern airlines

 また過去2年間で、30人以上のA380パイロットがそれぞれ300日以上隔離されたほか、B777のパイロットの多くが2021年に170日以上隔離されたとし、ゼロコロナを掲げ、検疫を強化している中国において多くの乗務員が奮闘していることを紹介しています。

 乗務員の隔離期間をめぐっては、メンタルヘルス面での影響を指摘する声もあり、その対策が世界的な課題となっています。

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