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JALグループ、国内線運賃の全面リニューアルを発表 クラスJの一律プラス1,000円は廃止

 JALグループは、2023年4月12日搭乗分より国内線運賃を全面的にリニューアルし、2022年5月17日より販売を開始すると発表しました。

 現在の「大人普通運賃」、「特便」、「先得」など9種類の運賃を廃止し、「フレックス」、「セイバー」、「スペシャルセイバー」へ統合することで、シンプルでわかりやすい運賃へ変更するとともに、クラスJ/ファーストクラス運賃の設定方法を変更sるほか、往復や乗継などさまざまな場面でおトクになる新しい運賃や混雑状況に応じてマイル数が変動する「特典航空券PLUS」も導入します。

【運賃ラインナップ】

【クラスJ/ファーストクラス運賃の設定】
クラスJ/ファーストクラス運賃は普通席運賃を基準に全路線共通で一定額を加算して設定していましたが、今後は普通席運賃を基準とするのではなく、クラスJ/ファーストクラス運賃をそれぞれ個別に設定します。これに伴い、クラスJ/ファーストクラス運賃と普通席運賃の価格差は全路線共通の一定額ではなく、路線ごとに距離などに応じて異なるようになります。

【おトクな運賃】
①往復割引の対象運賃拡大「往復セイバー」
これまでの往復割引は、往復で「大人普通運賃」をご利用される際にのみ適用されていました。
今後は、往路と復路で「フレックス」、「セイバー」、「スペシャルセイバー」のどの運賃の組み合わせ(*1)でも往復割引(*2)を適用します。
(*1)例:往路「セイバー」と復路「スペシャルセイバー」など往路と復路で運賃が異なる場合も対象となります。
(*2)どの組み合わせの場合も往復割引適用後の運賃は「往復セイバー」(予約変更不可)となります。

②小児・障がい者・介護帰省割引の対象運賃拡大
これまでの小児・障がい者・介護帰省割引は、「大人普通運賃」に対する割引として運賃を設定していました。 今後は「フレックス」だけではなく、「セイバー」、「スペシャルセイバー」、「往復セイバー」にも適用を拡大し、以下の割引を行う方式に変更します。

【割引率】
・小児割引:対象運賃より25%割引(*3)
・障がい者割引:対象運賃より20%割引(*3)
・介護帰省割引:対象運賃より10%割引(*3)
(*3) 税抜運賃額からの割引率です。

③おトクな乗継運賃の導入
複数の便を乗り継いでご利用の場合、出発地から最終目的地までを通しで購入すれば便ごとに購入するよりもおトクになる運賃(「フレックス」、「セイバー」、「スペシャルセイバー」など)を設定します。なお、この運賃は上記①、②の割引と組み合わせて利用可。

使いやすいマイル「特典航空券PLUS」
国際線に導入済の「特典航空券PLUS」を国内線にも導入します。現在は「特典航空券」または「いつでも特典航空券」の2種類のマイル数設定となっていますが、新しい「特典航空券PLUS」では、混雑状況に応じてマイル数が細かく変動し、さらに使いやすくなります。

Photo : JAL

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