香港当局は、新型コロナウイルスの水際対策として、香港に帰国する貨物便の乗務員に電子監視タグブレスレッドを装着することを義務付けるることがわかりました。
世界で最も厳しい検疫体制を敷いている言われている香港の水際対策ですが、新たな対策として帰国した貨物便の乗務員を対象に電子監視タグを装着させることを義務付けます。貨物便の乗務員に関しては、現在実行中の完全な隔離措置とすると、国内での生鮮食料品やその他の必需品の供給が危ぶまれるため、貨物機の乗務員に限り規制を緩和し自宅での隔離を認めています。
しかしながら2名の客室乗務員が自宅での隔離ルールを破り、その後感染が確認され市中感染を広げたことから、隔離している乗務員が外出しないように電子タグを装着させ、少なくとも3日間は管理する予定としています。
香港においては、中国のゼロコロナ政策と連動する形の検疫をとっており、既にフェデックスがパイロットの拠点を閉鎖するなど、過去の貨物の一大拠点が崩れつつあるとの指摘もあります。Photo : HKIA