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DHLとシンガポール航空がパートナーシップ契約を締結 DHL便をシンガポール航空が運航し機体デザインもコラボ仕様に

 2022年3月10日、DHLとシンガポール航空は、パートナーシップの拡大に向けた新たな契約を締結しました。

 大手貨物エアラインのDHLエクスプレスは、シンガポール航空とパートナーシップ契約を締結し、シンガポール航空にDHLのB777Fを5機を配備し、急成長する国際貨物需要に対応する計画を発表しました。

 今回の契約に伴いDHLエクスプレスのTravis Cobbグローバルネットワークオペレーションズ&アビエーション担当エグゼクティブバイスプレジデントは『5機のB777Fの導入により、アジア太平洋地域とアメリカを結ぶ貨物事業を拡大することができます。パンデミック以降、この区間の貨物需要は力強い成長の見通しがあります。また今回の契約は、シンガポール航空と協力することで、共通の価値観を持ち、最高水準のオペレーションを行う長年のパートナーとの長期的な関係を確立するまたとないチャンスと捉えています。』と述べてます。

 またシンガポール航空のLee Lik Hsin コマーシャル・エグゼクティブ・バイスプレジデントは『本日の合意は、シンガポール航空とDHLの長年のパートナーシップを基礎とし、強化するものです。この新しい貨物機の運用は、急成長するEコマース分野や、DHLが得意とする信頼性の高いエクスプレスサービスに依存するその他の主要なビジネス分野をサポートすることになるでしょう。また、SIAとDHLのパートナーシップを将来的にさらに拡大するための基盤も提供します。チャンギ空港にこれらの貨物機を置くことで、航空貨物および電子商取引の主要な物流ハブとしてのシンガポールの地位がさらに強化され、その成長と発展に寄与することでしょう』と述べています。


Photo : Singapore Airlines

 なおこれらの貨物機は、シンガポールのチャンギ空港を拠点とし、DHLとシンガポール航空のの2つのカラーリングが施され、シンガポール航空のパイロットにより北アジアを経由してアメリカに向かう路線で運航される予定で、整備もシンガポール航空が担当します。

 また初号機は2022年7月に、2号機は2022年10月にデリバリーされる予定となり残りの3機は2023年中に引き渡される予定となっています。

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