シンガポール航空は、エアバスとA350Fを7機導入する購入意向書LOI(Letter of Intent)を締結しました。この契約により、A350Fは2025年第4四半期に既存のB747-400F機材更新として導入する予定です。
今回の契約に伴いエアバスのChristian Scherer CCOは『シンガポール航空が貨物機の更新にあたり、A350Fに信頼を寄せていることを光栄に思います。A350Fは世界で全く新しい大型貨物機であり、運航効率、低燃費、CO2削減の面で、この市場セグメントで比類のないものになるでしょう』と述べています。
A350Fは、ボーイングがほぼ独占する貨物機市場のシェアを獲得するために開発が決まった貨物機となり、エンジンはTrent-XWB97を搭載する予定です。また同型機は109トンの積載能力を持ち、あらゆる貨物市場に対応し、大型のメインデッキ貨物ドアを備え、機体は、業界標準のパレットやコンテナを中心に最適化されています。
同型機の受注は3例目となり、エアリースコーポレーションから7機、CMA CGMエアカーゴから4機の導入契約を結んでおり、カーゴルックスも導入を検討しているとみられています。