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バミューダ航空当局、税対策で登録されているロシア機の約740機を対象に耐空証明を取り消し 失効後もロシアは機は飛行を継続

 北大西洋にあるイギリスの海外領土であるバミューダ航空当局は、ロシア機の耐空証明を取り消したことを発表しました。

 現在アエロフロートロシア航空、S7航空などのロシア機の多くは、ロシアでの機体登録時に必要な輸入関税を避ける税金対策としてバミューダに機体登録がなされており、各機体に対してバミューダ航空当局が耐空証明を発行しています。

 今回同当局は、ウクライナ侵攻による一連の制裁でロシア航空業界が混乱に至り安全性の確認がとれないことなどを理由に、2022年3月12日23時59分をもって耐空証明の効力を一時停止すると発表しています。

 これにより登録されているロシア機は、通常飛行ができないことになりますが、3月13日以降も耐空証明が失効した状態で飛行していることが確認されています。

 既に政府主導でこの対策に乗り出したことが確認されており、手続きを簡素化して、リース機においても続々とロシアに転籍する方針とみられ、今後リース機の価値にも影響が及ぶ事が指摘されています。Photo : Airbus

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