現地時間2022年4月5日、エールフランス航空が運航したニューヨーク/JFK発パリ/シャルルドゴール行きAF11便にて、着陸時に一時制御不能となる重大インシデントが発生しました。
当該便は、B777-300ER(F-GSQJ)で運航され、シャルルドゴール空港の滑走路26Lへの最終アプローチに入った時点で、パイロットが管制官に問題が発生したことを報告し、当時がパイロットの操縦に反して左に逸れていったいったことが確認されています。
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この時のパイロットと管制官のやり取りが確認できますが、コックピットでは警報が鳴り響き、パイロットも『ストップ、ストップ』と叫び焦りを感じている様子がみてとれます。
なおその後高度1,200ft時点でコントロールできるように回復し、ゴーアラウンドを実施して、その後27Rに着陸しました。このトラブルによる怪我人等は発生していませんが、現在フランスの航空事故調査局(BEA)が、ボイスレコーダーとフライトレコーダーを回収して調査を開始しています。
B777-300ERのような長年実績のある機種で一時コントロールを失うというトラブルは非常に稀で、多くのエアラインの長距離路線の主力機材であることから、仮に問題が明らかになった際は、影響は非常に大きいものとなります。
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