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ロシア政府、国内エアラインに対し約300億円の資金援助 航空券の払い戻しに充当

 ロシア政府は、国内エアラインに対して約300億円(195億ルーブル)の資金援助を行うことを明らかにしました。

 これは、ロシアのウクライナ侵攻に伴う国際制裁によりフライトがキャンセルされた乗客の払い戻し金に充当する目的で行われ、総額約300億円を航空会社に配分する予定となります。

 今回の決定に際し、ロシアのミハイル・ミシュスティン首相は『支援金は、外部からの制裁によりキャンセルされた路線の航空券代を利用客に払い戻すために使用され、航空会社にとっては、運転資金を確保できることから、飛行の安全を確保するための財源が確保されることになります』と述べています。

 また、政府はロシアの南部と中部に位置する地方空港を一部支援するとしており、空港は最大で約23億(15億ルーブル)が配分されることになります。

 西側諸国からの制裁が強化される中、ロシアの航空業界は、他業界よりも大きな打撃を受けているのが現状となり、今回の措置は、業界関係者および利用者の反発を防ぐ狙いがあるとの指摘があります。

 いずれにせよ事態の長期化により、ロシアの航空業界が縮小せざるを得ないのは必至となり、今回のロシアによるウクライナ侵攻がもたらしたロシアの航空業界への影響は、最悪なものとなり、実際には職を失った人をはじめ多くの関係者の反感を買っていることが予想されます。Photo :Международный аэропорт Шереметьево

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