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中国当局、ロシアが違法に登録した航空機の領空飛行を禁止

 中国当局は、ロシアが違法に登録した航空機の領空飛行を禁止したことがわかりました。

 ロシア政府は、西側諸国の制裁を受け、2022年3月中旬にリース機が押収されることを防ぐために、約520機のリース機の登録国をロシアへ勝手に変更し窃盗したことで知られていますが、中国当局はこれら航空機の飛行を事実上禁止します。

 具体的には、海外からロシアへの登録国の変更において、海外で登録が解除されたことを示すようロシア側に要求しているもので、現在の二重登録の状況が解消されるまで自国領空の飛行を認めないというものとなります。

 この影響を受け、既に貨物エアラインのアビアスターとアイフライ航空が中国への運航を停止しており、今後ロシアのエアバス機とボーイング機は中国へ飛行できなくなくり、旅客便においてはワイドボディ機の路線においては運航が困難になることが予想されます。

 なおこれまでロシア寄りとみられていた中国ですが、今回の対応においては西側諸国寄りのものとなり、ロシアにとっては予想外の痛手となります。

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