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新LCCのトキエア、就航時期を2023年3月以降に延期へ

 新LCCのトキエアは、就航時期を2023年3月以降に延期することがわかったと新潟日報が報じました。

 同社は、これまで2022年内の就航を目指していましたが、円安なども影響して現在追加の資金調達を行う必要も生じており、これが影響して航空運送事業許可申請が遅れ、就航時期を延期するとみられています。

 現在のところ、新潟県が約10億円の融資を行う方向で調整を進めて補正予算案の提出を行う見込みとなっているほか、トキエアが日本政策金融公庫に対し、5億円規模の融資も求めていると日本経済新聞が報じていることから、これらの融資が実現すれば、就航に向けて前進する見込みです。

 同社は、新潟~札幌/丘珠・仙台・関西圏・愛知県の空港を結ぶ4路線を開設する予定とみられ、その後は佐渡・広島・関東の空港にも路線を展開することを計画しており、関西は神戸空港、関東は成田空港、愛知県は中部国際空港を想定しているものと考えられています。

 機材においては、2機(MSN1565 / MSN1620)のATR72-600型機(72人乗り)を導入するリース契約をアイルランドのノルディックアビエーションコントラクターと締結しており、今後資金調達に目処がつけばデリバリーに移行するものとみられます。

 現在日本の航空業界においては、ジェイキャス、フィールエアが就航に向けて準備を進めていますが、ここ数年内ではエア奄美、エアリージョナルジャパンが就航まで至らず倒産という形になっており新規参入の難しさを物語っています。ただ、既に倒産したエアラインと比較すれば、トキエアは就航に限りなく近い段階まできており、久々の新エアラインとして飛び立つことに期待が高まります。Photo : TOKI AIR

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