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2024年に就航を予定する新エアラインのフィールエアの現在までにわかっていること

 2022年7月にフランスATR社と最大36機を導入する取引意向書を締結した日本の新エアラインとなる『フィールエア』について現在までにわかっていることを簡単にまとめます。

 フィールエアは、2022年6月23日に鳥取ガスの児嶋太一社長が資本金の8,300万円の大半を出資して設立した新エアラインとなり、現在同氏がフィールエアの会長となります。

 同社は地域エアラインとしてATR機を使用して路線展開する予定で、まず東日本をカバーするフィールエアEASTを設立し、2024年春以降に成田空港を拠点として運航を開始する予定です。その後フィールエアWESTを設立し、神戸空港を拠点として2026年春以降に運航を開始し、そして順次、九州・北海道・東北で地域エアランを立ち上げ、独自のフランチャイズ方式により地域エアラインを順次設立し、日本の各地域をカバーするネットワークの確立を目指します。


Photo : Feel Air

現在までに検討されているとみられる路線は、以下の通りです。
【成田発着】秋田・花巻・庄内・小松・富山・松本・中部・南紀白浜・徳島・神戸・米子・鳥取
【神戸発着】成田・富山・小松・鳥取・米子・松山・大分・熊本・宮崎・但馬
【小松発着】成田・神戸・仙台・広島
【鳥取発着】成田・神戸・北九州・広島
【花巻発着】庄内・丘珠・成田
【米子発着】神戸・北九州・成田

 現在日本の航空業界においては、トキエア、ジェイキャスが就航に向けて準備を進めていますが、ここ数年内ではエア奄美、エアリージョナルジャパンが就航まで至らず倒産という形になっており、新エアラインの事業の立ち上げは難しいものとして理解されており、今後フィールエアは就航まで漕ぎ着けられるのか注目となります。

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