日本に就航予定のノーザンパシフィック航空は、日本路線において就航当初は、アイスランド航空によるウェットリースを計画していることがわかりました。
これは同社のRob Mckinney CEOが海外紙に対して明らかにしたもので、日本路線においてはロシアの領空問題*によりETOPSの取得が必要となったことから、就航当初はウェットリースを活用して運航を予定し、現段階ではアイスランド航空が有力であるとしました。なお同社の経営陣からこの計画が明らかにされたのは初めてとなります。
*ロシアのウクライナ侵攻により、アメリカが制裁としてロシア機に対して自国の領空飛行を禁止したことから、現在は双方が相手国の領空通過を認めていない状況となっています。これにより、同社の日本・韓国路線は迂回ルートを飛行する必要が生じており、この迂回ルートにおいてはETOPSの取得が必要となっています。
当局への運航申請は12月にも行う予定とし、2023年春には日本と韓国線の開設を予定しているとしています。しかしながら、提携による運航となることから、就航の手続きなどは一段と複雑化し、いくつかの制約を乗り越える必要があるとしており、あくまでも順調に進んだ場合の就航時期であることを示唆しています。なお最初の日本路線は、東京/成田~アンカレッジ線となる見込みです。Photo : Northern Pacific