アラスカを拠点として来春日本に就航する予定のノーザンパシフィック航空は、北マリアナ諸島において合弁会社を設立する計画であることがわかりました。
同社は、以前計画していたメキシコ路線の開設を凍結し、現在は北マリアナ諸島での合弁事業に注力しているとし、順調に進めば2023年3月下旬から4月上旬にも事業を開始する予定であるとしています。
現時点で新会社は、ノーザンマリアナ航空となる見込みで、サイパン空港を拠点として、マニラ・シドニー・ブリスベン線を開設する計画です。
また第2フェーズとして日本や韓国路線の開設も計画しているとし、近い将来日本~サイパン線を開設することを検討しているとしています。なお日本・韓国路線が第2フェーズとなる理由は、ETOPSの取得が必要になるためとしており、親会社同様にETOPS問題が日本への就航のハードルとなっている模様です。
新たな戦略で事業展開を予定で注目を集めるノーザンパシフィック航空ですが、合弁会社が北マリアナ諸島に目を付けたのは、非常に驚くべきもので、今後この計画がどのように進んでいくのか注目となります。
なお日本~サイパン路線においては、現在ユナイテッド航空が運航し、今後スカイマークが運航再開を計画しているものとみられ、ノーザンマリアナ航空が就航することで競争が激しくなることが予想されます。これにより撤退するエアラインが出るのか、あるいは価格競争により新たな需要が生まれ共存していくのかなど、今後多くのことが注目となります。Photo : Northern Pacific