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キャセイパシフィック航空グループ、2023年末までにコロナ以前の70%の運航規模に回復へ 香港政府に対し入国規制の撤廃を期待

 キャセイパシフィックグループは、2023年末までにコロナ以前の70%の運航規模に回復させる計画であることを明らかにしました。

 キャセイパシフィック航空と香港エクスプレスで構成されるキャセイパシフィック航空グループは、香港および海外の旅行市場のニーズに応えるため、香港の航空ハブの旅客キャパシティと接続性を回復させることに取り組んでおり、現在の計画では、2023年末にはコロナ以前の旅客便の約70%を運航し、2024年末にはコロナ以前の水準に戻すことを目標としています。

 今回の計画発表に伴い同グループのAugustus TangCEOは以下のように述べています。

「当グループは、2022年末までに、コロナ前の旅客便の3分の1まで運航するという目標の達成に向けて順調に推移しています。これは、8月に提供したキャパシティーの2倍に相当し、2022年上半期に航空会社が運航した平均容量の約8倍となります。

私たちは、香港特有の課題に対処する必要があるため、慎重かつ責任あるアプローチで回復への道を歩んでいます。香港の国境は他の市場よりはるかに長く閉鎖され、重要なことは、香港の航空機乗務員が検疫の制約を受け、それが9月まで解除されなかったことです。このような状況にもかかわらず、国境が再び開かれてからの時間という点では、国内市場の恩恵を受けない他の航空会社と同じような回復軌道をたどっています。

重要なのは、現在のフライトスケジュールを支えるのに十分なパイロット、客室乗務員、オペレーション担当の従業員がいることで、現在進行中の採用計画によって、回復期を通じてこの状態を維持できると確信しています。短期的なボトルネックは、長期にわたって定期的にフライトしていないパイロットの再認証と、航空機の再稼働にあります。私たちはこのプロセスを迅速化するため、能力を強化しています。

キャセイパシフィック航空グループは、香港のハブ空港としての機能を強化するために、香港政府がすべての旅行規制を撤廃し、香港発着の旅行が完全に再開されることを期待しており、香港の航空セクターの長期的展望に自信を持ち続けています。」Photo : Cathay Pacific

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