大韓航空は、アシアナ航空との統合に向け各国の競争当局へ統合審査申請を行っていますが、アメリカ当局は追加審査を行うことを明らかにしました。
今回アメリカ当局は、承認・不承認の決定を猶予した形となり、他当局同様に統合による競争環境の歪みを懸念している模様です。
大韓航空とアシアナ航空の統合による海外当局の審査においては、日本・アメリカ・EU・イギリス・中国当局の承認が必須となっており、現時点でいずれも承認を得ていない状況となっており、決して統合に向けて順調とは言えない状況となっています。
日本においても羽田空港の発着スロットが不平等となることから、今後統合が実現しても調整が必要であったりと、各国で様々な問題が発生することが考えれます。
大陸間の運航便を有する両社の統合は、アライアンスの兼ね合いもあり、アメリカ当局が審査が慎重になるのは当然となり、場合によっては北米~東南アジア間の輸送において、日本のエアラインにも影響が及ぶことが考えられ、今後各国当局の慎重な審査が求められることになります。Photo : Airbus