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A321XLRが初の長距離飛行テストで13時間15分の飛行を実施

 現地時間2022年12月13日、エアバスはナローボディ機世界最長の航続距離を誇ることになるA321XLRの初の長距離飛行テストを実施し、無事成功したことを発表しました。

 A321XLRは、今年6月に初飛行を成功させていましたが、長距離飛行テストは今回が初めてとなり、初めてセールスポイントの航続距離が長いという飛行性能を発揮したフライトとなりました。

 テスト飛行を行ったのは、F-WXLRとなりトゥールーズを離陸後イギリス、アイルランド、スコットランド、北海、ノルウェー、デンマーク、ドイツ、チェコ、オーストリア、イタリアの上空を飛行し、トゥールーズに戻る飛行ルートを採用しました。

 また課題であった主脚後部に位置するRCT(リアセンサータンク)の容量を増大させることによる火災リスクの対処にも一定の目処がたっているとみられており、現在のところ納入開始時期は2024年第2四半期を予定しています。

 先日ヴァージンオーストラリア航空が、羽田~ケアンズ線にB737MAXで就航することが大きな注目を集めましたが、A321XLRが就航すると、この路線以上の航続距離を飛行するナローボディ機の路線が増えることが予想されています。

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