エアバスは、ナローボディ機世界最長の航続距離を誇ることになるA321XLRの飛行試験機を2機追加して3機体制とし、開発スピードを加速させる予定であることを明らかにしました。
同社は、新たに2機のプロトタイプ機を追加して開発スピードを加速させる予定としており、最終的に4機体制として、予定する2024年初旬の納入を目指す考えです。
Photo : Airbus
A321XLRの開発は、1990年代初頭に設計されたA321に対して最新の技術を加えることで開発が進められており、後続距離が伸びて燃料を多く搭載する必要があり、最大離陸重量が増えることから、それに関連して改良が進められています。この改良の大きなポイントとなるのは、主脚後部に位置するRCT(リアセンサータンク)の容量を増大させることによる火災リスクへの対処、最大離陸重量増加に伴う、着陸措置の改良、ブレーキシステムの改良となります。
欧州航空安全機関(EASA)は、火災リスクに対して懸念しているとみられており、この審査が今後の進捗状況を左右するとみられます。