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エアアジアX、業績の回復により証券取引所に対してPN17(注意銘柄指定)の解除を申請

 エアアジア Xは、マレーシア証券取引所に対し、正常化計画案提出義務の免除、および自社に対するPN17(※マレーシア証券取引所が指定する注意銘柄)の指定解除を申請したことを明らかにしました。

 エアアジアXは、2020年7月30日にPN17指定の発動を受け、財務体質を改善するため広範囲に及ぶ施策や企業活動を行い、再建策として債務の再編、(AAXの発行済み株式総数の99.9%に相当する)株式の減資、株式併合、事業計画の見直しなどを着手しました。

 見直された事業計画では、中距離路線に主眼を置き、より効率的で実行可能なコスト構造、不採算路線を廃止するなど合理化された路線計画、主要市場において収益性の高い路線に注力していくことなどの要素が盛り込まれました。また、この間、新規路線などへの投資をすべて延期し、将来必要とされる規模および条件に合うよう、機材や運航全般に関する契約を見直し、人員整理と業務最適化の計画にも着手し、業務上の必要性に見合った人員配置を徹底を行いました。

 これにより、エアアジアXは2019年7月1日から2022年6月30日までの12四半期に渡る赤字から脱却し、2022年第3四半期から2023年第1四半期まで3四半期連続で純利益を計上するまでに財政状況を好転させることに成功し、2023年3月31日には株主資本も黒字を計上しております。

 このようなことから、営業成績、および財務状況も改善し、株主資本がプラスに転じたことからも、PN17の第 2.1項に規定されている分類から外れることになることから、今回申請を行っています。

 同社は、今後も需要回復が見込まれるとし、機材稼働数を増やす方針としており、今後運休路線などの再開が期待されます。Photo : Airasia

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