エアアジアグループの長距離路線を担当するエアアジアXの再建計画をめぐり、債務減免とする内容の計画に債権者が合意したことが発表されました。
同社は、新型コロナウイルスの影響により、解散や経営破綻も視野に入るほどの経営難に陥っていましたが、債権者(空港、整備、航空機リース会社、エンジンメーカー、旅行代理店、乗客、航空機メーカーなど)が336億5000万リンギ(約9200億円)の99.9%を減免とする再建計画に合意したことから、事業を継続させ、再建させることになります。
また最大の債権者であるエアバスはロイター通信に対して、A330neo×78機とA321XLR×30機という発注内容から、A330neo×15機とA321XLR×20機に発注数を減らすことでエアアジアXと合意したとしています。
今後同社は、裁判所からの承認を経て資金調達を行う予定で、2022年末までに収益が見込まれる路線から随時再開させていく計画としています。なおライバル会社も続々と長距離路線に進出していることから、今後も激しい価格競争に陥ることも考えられ、無事再建を果たすことができるのか注目です。Photo : Airbus