ベトナム政府は、混乱が続くバンブーエアウェイズの問題を解決するよう関係省庁に指示したことがわかりました。
バンブーエアウェイズは、2019年の初就航以来、積極的にネットワーク拡大戦略を推し進めましたが、2022年は約7億5000万ドルの損失を計上し、ここ最近では前CEOが約2カ月で交代したほか、取締役会長も約2週間で交代するなど、経営の混乱が続いています。
また7月5日に首相に宛てた請願書の中で、財務状況は非常に悲劇的かつ困難であり、「倒産して運航を停止するリスクは近い」と述べていることが地元紙の報道によりわかっています。
このようなことから、同国のPham Minh Chinh首相は、関係省庁に対し、バンブーエアウェイズの資本、新規投資家への株式譲渡、保有機材の拡大に関する問題の解決策を見つけ、9月15日までに報告するよう指示し、同社には安心・安全を確保するよう指示しています。
現在同社は、保有機材を30機以下に制限されており、これが事業を拡大できず収益が悪化する要因の一つと主張し保有機数の制限解除を求めており、これを迅速に審査するとみられています。現在ベトナムの航空市場は競争が激しくなっており、今後同社は経営を安定化できるのか注目となります。Photo : Bamboo Airways