FSC 航空ニュース

オランダ議会、気候政策の一環としてスキポール空港の乗り継ぎ客に課税することを提案 KLMオランダ航空は反対し非難

 オランダ議会は、スキポール空港の乗り継ぎ客に課税することを提案しました。

 この提案は、気候政策の一環として提案されたもので、仮に採用されれば現状の利用客数と航空便が減り、結果的に環境に貢献できるとし、税収はオランダ在住者の光熱費削減に充てることが検討されています。

 既にオランダ政府は、同空港の発着枠削減を行う政策を進め、現在裁判中となってますが、仮にこの二つ政策が実行されると、スキポール空港の国際的な競争力は大幅に低下することが考えられます。

 またこの種の課税は世界初とみられており、既にKLMオランダ航空のMarjan Rantal  CEOは、非難する声明を出しています。なお同国のMark Rutte首相は、スキポール空港の機能にマイナスの影響を与えることは不可避であるとの考えを示し、この枠組みはEU全体で行うことが理想的であるとの見解を示し、現時点では今回の提案に慎重な姿勢を示しています。Photo : Schipol Airport

スキポール空港の発着枠削減計画を推進するオランダ政府に対してアメリカ運輸省が対抗措置を取ると警告

エールフランスKLMグループ、月内にも約50機規模のワイドボディ機の発注を発表する可能性

オランダ・スキポール空港の発着枠削減を巡る裁判で削減を主導する政府側が逆転勝訴 再び関西線への影響が危惧される事態に