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JAL、アメリカン航空に羽田スロットを配分するようアメリカ運輸省に要請「ユナイテッド航空は路線移管するだけで損失をもたらす」

 ワンワールドメンバーのJALは、ユナイテッド航空ではなくアメリカン航空に羽田スロットを配分するようアメリカ運輸省に要請しました。

 デルタ航空が返還した羽田枠に対して、現在アメリカン航空がニューヨーク/JFK線、ユナイテッド航空がヒューストン線を正式に申請していますが、この路線選定において、JALはアメリカ運輸省(DOT)に対しアメリカン航空にスロットを配分することが利用者の利益に繋がると意見しています。

 まずアメリカン航空がこのスロットを獲得した場合、年間199,290席を追加することになる一方、ユナイテッド航空の場合は、追加の輸送能力を目的としたものではなく、成田~ヒューストン線を羽田発着に移管するだけであり、ユナイテッド航空によるスロットの使用は最良ではないとし、利用者は、追加座席199,290席の機会損失と、それに伴う経済活動の損失に苦しむことになるとしています。

 またJALの国内線ネットワークにより、同便の開設が実現すればニューヨークへの日本人利用客の増加が見込めるとしたほか、現在羽田発着路線が西海岸、中部地域からのみとなっているアメリカン航空が東海岸路線を開設することで、全国規模で競争が高まるのと同時にスターアライアンスへの競争力が高まり、結果的に利用者の利益に繋がると主張しています。

 このようなことから、JALはアメリカン航空へのスロット配分を強く支持するとし、これが公共の利益をもたらし、スロットを最大限に活用することになり、実際に日米間の提供座席数を増やす唯一の割り当てであるとしています。

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