サウジアラビア航空/サウディアは、成田空港への乗り入れを検討していることがわかりました。
同社は、今後国際線ネットワークを拡大する予定としており、その国際線就航都市の一つに東京が含まれている模様です。
先日には、日本とサウジアラビアとの航空協議にて、日本・サウジアラビア双方の航空会社による両国間の航空便に関し、従来から認められていた関西国際空港又は中部国際空港に加え、成田空港とサウジアラビアとの間の運航もできる枠組みを設定しており、これは同社の意向が汲まれたものと推測されます。
現時点では、サウジアラビア側の就航都市は明らかではありませんが、同社がメインハブとしているジェッダあるいは首都のリヤドが有力とみられます。ただリヤドは同じく国営のリヤド航空がメインハブにする計画であることから、前者の可能性が高いと考えることもできそうです。
サウジアラビアは、今後世界的に石油需要が減少することが予想されていることから、経済の石油輸出への依存度を下げる方針を示しており、その代替策として航空事業と観光事業に注力し、航空事業においては、サウディアとリヤド航空をエミレーツ航空・カタール航空・エティハド航空・ターキッシュエアラインズに対抗するような、エアラインに成長させる戦略を示しています。Photo : Saudia