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ルフトハンザ、EU当局が過度の要求をした場合はITAエアウェイズの買収を白紙化すると警告

 ルフトハンザグループは、EU当局が過度の要求をした場合はITAエアウェイズの買収を白紙化すると警告したことがわかりました。

 イタリアの現地紙によれば、ブリュッセルで行われた公式会合で、ルフトハンザの代表者らは欧州委員会当局者に対し、独占禁止法による救済措置のコストが買収による利益よりも高ければ、買収を断念することになるだろうとし、今後EU当局が過度の要求をした場合は、買収から撤退することも視野に入れていることを明らかにしました。

 EU当局は、イタリア~中央ヨーロッパ、北米、インド、日本間の市場において調整する必要があるとの認識を示しており、これに応じる形でルフトハンザグループも調整を行っているものの、要求か過度になってきていることを懸念しての発言と考えられます。

 欧州当局は、審査に時間を要しているが現状となっており、これにイタリア政府をはじめルフトハンザグループも徐々に苛立ちを示す格好となっており、現時点では最終的な判断は年末頃と予想されています。Photo : ITA Airways

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