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ボーイングのずさんな品質管理体制について内部告発した元従業員が死亡して見つかる

 ボーイングの品質管理体制について内部告発した元従業員が死亡して見つかったとBBCが報じました。

 死亡が確認されたのは、ボーイングに32年間務めた元従業員で、品質管理マネージャーとしても働いていたJohn Barnett氏となり、 トラックの中で死亡しているのが見つかりました。銃を使った自殺とみられています。

 同氏は、ボーイングのずさんな生産体制を2019年に内部告発した人物となり、納期を間に合わせるために、規格外の部品を使っていたことや、一部の酸素マスクに不具合の可能性が高く、経営陣に伝えたものの対処されなかったことなどを明らかにしていました。

 同氏はこの内部告発に関わる審議が継続中となっており、この審議に現れなかったため捜索したところ死亡しているのが確認されました。

 先日のアラスカ航空機の事故においても、ボーイングの体質を批判する声明を出すなどしており、現在までに動機は不明なものの思わぬ結末を迎えてしまっています。Photo : Boeing

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