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エミレーツ航空社長、ボーイングを信頼も今回が“最後のチャンス”と警告

 エミレーツ航空のTim Clark 社長は、一連のボーイングの航空機の品質の問題に対して、引き続き信頼するとしながらも今回が“最後のチャンス”であると警告しました。

 同社長は、アラスカ航空のB737MAX9のトラブルを受け、ボーイングの長年にわたる品質管理体制を批判し、年々品質が低下していることを指摘し、改善が必要であるとしました。しかしながら、一連の問題が明るみになったことで、改善していくことを信用し、今後もボーイングを支持するとしましたが、これが最後のチャンスになるとしています。

 現在のところエミレーツ航空は、ボーイングの品質管理を調査するためにボーイングの生産ラインにエンジニアを派遣する予定としており、安全確保のために自社で品質をチェックするとしています。

 エミレーツ航空は、ローンチカスタマーとなっているB777Xの開発遅延いついて予てから不満を漏らしており、今後さらなる問題が発生してしまった場合、ボーイングは窮地に立たされることになりそうです。Photo : Emirates

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