ベトナム航空傘下で旧ジェットスターグループのパシフィック航空が運航停止しました。
同社は財務状況の問題により運航を停止しており、既にリース機の返却を開始し、今後全リース機をリース元へ返却します。なお予約者にはベトナム航空便に振替えるか、または返金の対応をとります。
今後は親会社のベトナム航空の支援を受けて早急に運航を再開する方針としており、運航機材はベトナム航空からリース導入する計画です。
同社は、2007年にカンタスグループが30%の株式を取得したことでジェットスターパシフィック航空にリブランドし、2012年にベトナム航空が70%の株式を取得しました。その後コロナの影響もあり、カンタスグループが合弁事業の撤退を発表し、保有する30%の株式をベトナム航空に無償譲渡とし、それに伴い再度パシフィック航空のブランドに変更していました。
ベトナムの航空業界においては、競争の激しさにより、事業を再編するケースが多くみられており、東南アジアで圧倒的な知名度を誇るエアアジアグループでさえもベトナムでの合弁会社設立を断念するなどしている市場となります。
Photo : Pacific Airlines