欧州大手LCCのライアンエアのMichael O’Leary CEOは、ボーイング機において以前から部品の欠落などの品質問題を認識していたことを明らかにしました。
これは同CEOがCNNのインタビューで明らかにしたもので、2022年頃から問題が発生し始めたとし、床板の下にスパナのような小さな部品を見つけたり、場合によってはシートのハンドルがなかったりするなど、ボーイングの細部への注意不足と品質問題を確認していたとしました。
また同CEOは、ボーイングに対しパンデミック以降に納入された機材の品質は受け入れられるものではなく、改善が必要と訴えてきたとし、ボーイングがライアンエアの訴えを軽視していたと捉えることもできます。
ただ現在のボーイングの状況は改善しているとの見解を示しており、10月から12月にかけて受領した機材においては、最高のものであったとし、同社に期待を示すような形で締めくくっています。
このようなことから、アラスカ航空のB737MAX9の事故においては、起こるべくして起きた事故と捉えることができ、ボーイングの体質改善を求める声がより一層強くなりそうです。Photo : Paudal
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