カタール航空の新CEOのMohammed Al Meer氏は、世界的に退役が進むA380型機を再評価し、前CEOとは違う見解であることが海外のインタビューから明らかになっています。
まず現在も運用を続けるA380型機については、B777Xの受領遅延もあり2~3年は運用する見通しであるとし、航空需要の回復や一部路線のスロットの制約などに対応できる機材として現在も活躍しており、同型機の運航便の平均搭乗率は86%以上であるとしました。
またA380が今後5年か10年の間にデビューする計画であったとしたら、もっと成功した航空機になった可能性が高いとし、将来的には、座席不足を克服したり、世界中の空港などで見られる混雑を克服するための解決策になったかもしれないとの見解を示しましたが、結果的にデビュー当時の燃料価格の高騰と設計上のミスが失敗に繋がったとしています。
この考え方はエミレーツ航空のTim Clark社長に似た見解となり、同CEOが前CEOとは全く違う見解であることがわかり、CEOの交代により今後カタール航空がどのように変化していくのか注目です。
なお現在のところB777Xの初号機は2025年末に受領する予定であることを明らかにしています。