カタール航空のAkbar Al Baker CEOは、今後貨物機の機材更新のために数十億ドル規模の投資で30機以上を導入する予定であるとし、そのうちの候補の一つがB777Xの貨物機(B777XF)であるとロイター通信のインタビューで明らかにしました。
ボーイングはB777XFの開発を正式に発表していませんが、これまでのカタール航空CEOの発言などからボーイングは同社に対して開発を約束したものとして考えられています。
過去には、2015年の事業説明会において、B777-8(B777X)にて貨物機を開発することを検討しているこを明らかにし、旅客型が就航してから18~24ヶ月後に完成する可能性があると発言して、B777XFの開発構想は以前から存在しています。
また現在ボーイングがほぼ独占している大型貨物機の市場を奪取するため、エアバスがA350型機の貨物機(A350F)を開発する可能性が高いことがわかっており、このような動きからボーイングも積極的にカタール航空と話し合いの場を持っていると予想されています。
これまでにカタール航空は、どちらの機材においても強い関心を示しており、今後両機種の開発が決定した場合、どちらの機材を選定するのか、あるいは両機種を導入するのか注目が集まります。ただここ数週間においては、カタール航空とエアバスの間で何らかのトラブルが発生していることがわかっており、現時点では大型契約に向けボーイングが一歩リードとの見方もあります。Photo : Qatar Airways