FSC 機材 航空ニュース

エミレーツ航空社長、改めてA380級の超大型機の必要性を訴える「狂人と思われているが単純に経済に基づいている」

 エミレーツ航空のTim Clark 社長は、改めてA380級の超大型機の必要性を訴えています。

 これは、9月後半に開催されたワールドアビエーションフェスティバル2023にて同CEOが発言したもので、今後もハブ&スポークのビジネスモデルは成り立つとし、その上でA380級の大型機は欠かせないものとしました。

 また繰り返しこの提案をしているとにより、自身が狂人と思われていることも認識しているとしながらも、経済に基づいた考えであることを強調しています。

 実際に発着枠が逼迫している、ロンドン・ヒースロー空港、ニューヨークJFK空港、ニューアーク空港などでは、成長を続ける航空需要を受け入れることができなくなるとし、現に新たな空港が建設される予定がないことを指摘しています。

 またA380型機は、B787-9型機の2機半分の供給量を提供することができ、現状は貴重なスロットを供給量が少ない航空機で占めていることが問題であることから、大型機を投入して需要を受け入れることが解決策であり、それに伴い次世代技術のウルトラファン技術を採用し、燃費性能が優れた大型機を開発すべきであると主張しています。

 現在航空機メーカーは、超大型機の開発に消極的ですが、今後の航空市場において、同CEOの提案が受け入れる日が来て、再び大型機が開発される日がくるのか、数十年後が今から楽しみです。Photo : Emirates

エミレーツ航空社長、改めてA380neoの生産を求める「彼らは笑うが最も理にかなうと思うことを言っているだけ」

エミレーツ航空社長、改めてA380やB747のような大型機の必要性を主張 無くなれば運賃が高騰

エミレーツ航空社長、引き続きA380型機の新型機の開発を希望 具体的には軽量化を実現した窓無しの機体