エアバスが開発を進め、ナローボディ機世界最長の航続距離を誇ることになるA321XLRの初号機の納入先は、IAGグループのイベリア航空になる見込みであることがわかりました。
当初の予定では、同グループのエアリンガスになる見込みでしたが、会社側とパイロット側が賃金をめぐり係争中であることが影響し、初号機はエアリンガスではなくイベリア航空に納入されることがほぼ決定したとみられています。
スペインの地元紙などによれば、イベリア航空は、アトランタ・オーランド・フィラデルフィア・チャールストン線などへの投入を想定しているとしており、今後同型機の性能を活かした路線が開設されていく見込みとなります。
現在のところ2024年9月頃の納入が予定されており、間もなく走行試験や飛行試験なども開始していくことが予想され、イベリア航空の完全な塗装を纏ったA321XLRがみることができそうです。
A321XLRは、従来機よりも30%の燃費向上を実現し、航続距離はナロボディー機の世界最長航続距離の8,700kmとなり、今まで大型機では採算ラインに乗らなかったような都市間の新路線開設などが期待され、市場のゲームチェンジャーとして期待される機種となり、今後エアバスの収益に大きく貢献することが予想されています。Photo : Airbus