エティハド航空は、2030年までに保有機材を倍増させる計画の実行に向けて新たな発注を準備していることがわかりました。
現在同社は、約80機の航空機を保有していますが、2030年までに160機以上の航空機で125の目的地に就航するという野心的な成長計画を掲げており、競争が激しく収益性が厳しい超長距離路線の運航から、中長距離路線に焦点を当てるという戦略に転換するとしています。
Reutersによれば、同社のAntonoaldo Neves CEOは、大型発注は行わないものの、既存発注分を補完する形での新たな発注を検討していることを明らかにしたとし、他社のキャンセル分や、リース機などを上手く活用し、保有機材を増加させていくとしており、今後の事業拡大に備える予定です。なお現在のところナローボディ機とワイドボディ機の両方の発注が検討されているとみられています。
現在中東エリアにおいては、今後世界的に石油需要が減少することが予想されていることから、経済の石油輸出への依存度を下げる方針を示しており、その代替策として航空事業と観光事業に注力する国が増えており、各社が機材を増強する動きが続いており、今後競争が激しくなっていくことが予想されています。Photo : Etihad Airways