中国のリース大手である渤海租賃(Bohai Leasing)は2026年2月27日、子会社のリース会社アボロン(Avolon)を通じて、中国南方航空が保有していた787-8型機10機すべてと予備エンジン2基を一括で購入する契約を締結したと正式に発表しました。
この取引は、航空業界では珍しい公開オークション形式で行われ、最終的な取引額は市場価値ベースで約5億3,200万ドル(約800億円)にのぼるとされています。
中国南方航空は、保有機材の効率化と機材の若返りを目指し、これら10機の787-8をまとめて売却する計画を2024年頃から進めてきました。一時は米中間の関税問題や手続き上の都合で入札が中断される場面もありましたが、世界的な航空機不足による機体価値の高騰を背景に、2025年後半から売却プロセスが再開し、今回の落札に至っています。
なおアボロンが買い取ったこれらの機体は、2026年半ばから順次タイ国際航空へリースされるのが有力です。現在、経営再建を進めているタイ国際航空は、自社でボーイングに直接発注した45機の787の受領が2028年以降になるという課題を抱えており、即戦力となるワイドボディ機を探していた同社にとって、アボロンが確保したこの10機は極めて魅力的な選択肢となったとみられます。なおタイ国際航空は、10機の787-8をリース導入することを取締役会で承認済みです。Photo : China Southern Airlines



