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カンタス航空が機内安全ビデオを刷新し安全性重視の原点回帰へ 背景にJALの影響も

 カンタス航空は、機内安全ビデオの内容を大幅に刷新し、過度な演出を排して安全情報の伝達に特化した新作を公開しました。

 近年の航空業界では、観光地の宣伝や映画のようなエンターテイメント性を競うビデオが主流となっていましたが、カンタス航空はあえてその潮流に逆行する形をとりました。

 これまでのカンタス航空のビデオは、エンターテイメント性が強く上映時間も長くなる傾向にありましたが、最新作ではそれらを一切廃止して内容を簡素化し、酸素マスクの着用方法や非常口の確認といった、緊急時に乗客が取るべき動作が視覚的に際立つよう設計されました。

 これにより上映時間が大幅に短縮され、乗客の集中力が途切れる前にすべての重要な安全情報を伝え終えることが可能となっています。

 今回の方針転換の背景には、2024年1月に羽田空港で発生したJL516便の衝突事故が世界中の航空関係者に与えた大きな衝撃があるとみられています。あの事故において、乗員乗客全員が無事に脱出できたJALの避難誘導を支えた要因の一つとして、JALが平時から提供していた、極めて実用的で分かりやすい安全ビデオの有効性が改めて世界的に注目され、近年多くのエアラインが同様の内容を採用する動きが強まっています。Photo : Qantas

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