中東情勢が緊迫の度を増すなか、イラン政府が事実上の「エアフォースワン」として運用してきた象徴的な機体が、その歴史に幕を閉じました。
イスラエル軍は3月16日、テヘランのメフラバード国際空港を攻撃し、イラン政府専用機のA340-300(機体記号:EP-IGA)を破壊したと発表しました。同軍が公開した衛星写真と声明によれば、この機体は以前の最高指導者アリー・ハメネイ師をはじめとする政権高官の移動だけでなく、軍事物資の調達などに使用されていたとしています。
破壊された「EP-IGA」は、1999年にエア・カナダで初就航した後、エアジャマイカ、ターキッシュエアラインズ、パキスタンのエアブルーなど、世界各国の航空会社を転々とし、2015年にイラン政府が取得してからは、それまでの老朽化した747-200に代わり、長距離外遊の主役を担っていました。
この機体は日本にも複数回飛来しており、2019年のG20大阪サミット開催時に当時のザリフ外相の来日、ロウハニ大統領の来日に使用され羽田空港に飛来した実績があります。Photo : IDF




