エミレーツ航空は、新型コロナウイルス関連の貨物需要の高まりを受け、貨物便にA380の投入を開始したことを発表しました。
初便は、ソウル発ドバイ経由アムステルダム行きの便に同機が投入され、医薬品約50tを輸送しました。現在のところ貨物は貨物室のみでの輸送となっていますが、可能な限りの貨物を搭載できるよう、搭載配置などを最適化しているとしています。
また今月中にもA380を使用した貨物便の増便を計画しているほか、座席を取り除き客室部にも貨物を搭載することを予定しているとし、ハイフライ航空に続き2社目となるA380の一時的な貨物機の改修に取り掛かるものとみられます。なおハイフライ航空は近くA380を退役させることから、貨物機仕様のA380はエミレーツ航空のみが運航することになります。
既に同社は、13機のB777-300ERを一時的な貨物機仕様として路線に投入しており、これらの機体と共に新たに改修されたA380は貨物路線に投入されることになります。現在も同社のA380は約100機が地上駐機している状態となっており、貨物便への投入で機材稼働率が好転することが期待されます。Photo : Emirates