2021年5月3日、シンガポール航空は合計11機の機材をセールアンドリースバック取引し、総額約20億シンガポールドル(約1,650億円)を調達した事を発表しました。
セールアンドリースバック取引の対象となったのは、7機のA350-900型機と4機のB787-10型機となり、これらの機材を計4社のリース会社に売却し、新たにリース契約を結んでいます。
Photo : Singapore Airlines
今回の契約に伴い同社のGoh Choon Phong CEOは『今回のセールアンドリースバック契約は、新型コロナウイルスの影響を力強く乗り切る当社の能力を強化するものです。今後も変化する市場環境に迅速に対応し、この危機からの回復に向けてあらゆる成長機会を捉える準備をしていきます』と述べています。
また同社は、前例のない危機を乗り越えるために、シンガポール航空グループは必要に応じて必要資金を調達するための追加手段を引き続き検討していくとしています。
シンガポール航空に限らず自社保有機を売却しリース契約に切り替えるエアラインは、このコロナ禍では多数みられており、有効な資金調達手段として多くのエアラインが採用しています。
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