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マレーシア航空、2022年までにA380の売却を完了へ その他機材は需要の回復を見込み削減せず維持

 マレーシア航空は、2022年までにA380の売却を完了させ、その他機材は当面維持する方針であることがわかりました。

 これはマレーシア航空の親会社であるマレーシア・アビエーション・グループ(MAG)が現地紙に対して明らかにしたもので、新型コロナウイルスから航空需要が回復することが見込まれるため、2023年まで現在の保有機材(B737-800×47機、A330-300×15機、A330-200×6機、A350-900×6機、A380×6機)は維持する計画であるとしています。

 ただし既に運航を停止し、公開入札を行っている6機のA380については、年内に売却の手続きを完了させ2022年までに退役させる予定であるとし、需要が回復しても同機の運航は再開しない予定であることを改めて示してます。なお現在中古機市場においてA380の価値は定価の1/4となる1億ドル以下とされていますが、果たしてこの価格でも引き取り先が見つかるのかは不透明な状況です。

 また2023年以降の機材計画については、市場の回復やリース期間などを考慮し、最新の予測に沿って精査していくとしています。Photo : Airbus

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