マレーシア航空は保有するA380を数ヶ月以内に全機退役させる方針であることがわかりました。
これはマレーシア航空のIzham Ismail CEOがオンラインの記者会見で明らかにしたもので、『私たちはA380を売却するという課題を認識していますが、現在も処分する方法と手段を検討しています。現時点では、A380が将来の計画に適合しないと確信しています』とコメントし、今後数ヶ月以内に退役させる方針であることを明らかにしました。
マレーシア航空は計6機の同型機を保有し、初号機は2012年に受領しました。しかしながら経営状況が思わしくないことから、2015年頃からは売却を検討している事が伝えられましたが、中古市場でも買い手が見つからず、高需要路線や巡礼用のチャーター便などに使用されていました。
予てから同機の退役を検討していた同社にとっては、新型コロナウイルスの影響が決定打となり、今回退役となる見込みです。マレーシア航空がA380を退役させることになり、また1社A380のオペレーターが減ることになり、同機を見る機会は益々減ることになりそうです。参考記事:Reuters Photo : Airbus