ブリティッシュエアウェイズ、イベリア航空、エアリンガスなどがメンバーのIAG(インターナショナル・エアラインズ・グループ)は、北大西洋市場は2022年夏にもコロナ以前の水準に完全に回復することを予想している事を明らかにしました。
これは同グループが決算発表時に明らかにしたもので、このような楽観的な予測が可能となったのは、第3四半期においていくつかの「節目」となる出来事があったためとし、以下を理由として挙げています。
・アイルランドが7月中旬に不要不急の旅行を禁止する措置を撤廃したことでエアリンガスに好影響を与えたこと
・イギリスが渡航制限システムの「トラフィック・ライト」を改変し、旅行者の入国を禁止したり、厳しい検疫を行ったりするレッドリストを廃止したこと
・アメリカが11月8日からワクチンを接種した海外旅行者の受け入れを開始すること
以上の3点が大きなポイントとなり、カリブ海および北大西洋旅行の事前予約は、11月の時点で2019年の水準を上回っているとしています。
今後IAGは第4四半期に2019年のキャパシティの60%を運航し、12月には2年前の70%に達する予定とし、2022年夏には、コロナ以前となる2019年の水準にほぼ回復させる計画としています。この計画により、一時帰休していた従業員を呼び戻し、今年の第4四半期には雇用を開始する予定としています。
現在特定の市場においては、非常に明るい兆しがみえていることから、今後他市場においても好影響が波及することが期待されます。Photo : IAG