先日開催されたドバイ航空ショーにて、エアバスとボーイングの両社が既存機の長胴型の開発を検討していることが明らかになりましたが、これら機材の開発を求めているエミレーツ航空は、この開発計画はボーイングに優位性があるとの見方をしています。
この大型機材の計画においては、エアバスがA350-1000型機の長胴型のA350-2000(非公式名)型機、ボーイングが777-9型機の長胴型の777-10(非公式名)型機の開発を検討しています。この2機種の開発を求めているエミレーツ航空のTim Clark社長は、A350-2000型機の場合は、新エンジン搭載が必要になるため、現行のエンジンを転用できると考える777-10型機の方が開発において優位性が高いとの認識です。
また同社長は、A350-1000型機に搭載されているロールスロイス社製トレントXWB-97エンジンがメンテナンスの大さた耐久性などを理由に自社の求める水準ではないと以前から不満を述べており、このようなこともボーイングが優位と考える一因かもしれませんが、単純に最多座席となる見込みの777-10に魅力を感じてる可能性もあります。
ただエアバスの民間航空機部門CEOは、新エンジンが必要になることを認めつつも、今後アップデートされる新エンジンで対応できるとの見方を示しているほか、A350型機は既に飛行して実績があることが777X型機との違いであるとしています。
有識者の分析では、仮に両社開発となればエアバスが先行して開発を完了する見込みとしていますが、777-300ERクラスの後続機の将来需要は、顧客数は限定され約1000機と見込まれ、決して大きい市場ではないことから実際に両社が開発に踏み切るかは不透明な状況です。ただ一社独占となれば十分な市場価値があるため、実際に大型発注を行えるエミレーツ航空のようなエアラインの要望を汲み取れたメーカーが優位に立てるとみられます。
現状においては、先日発表されたエミレーツ航空とボーイングの契約が777-10に発注変更可能という点をみても、エミレーツ航空は777-10の方に将来性を感じていると考えられます。開発となればこれら機種が就航するのは2030年代と考えられますが、将来的にどのような大型機が成功を収めるのか今から注目が集まります。Photo : Emirates
エミレーツ航空が開発を要望しボーイングが検討している777-10は777-9を5m延長しエコノミークラスを50席増加が可能も課題が存在




