エミレーツ航空のTim Clark 社長は、改めてA380型機の再生産を求め、A380neoの開発を検討するよう求めています。
これは、6月16日にパリで講演した同氏が主張しているもので、A380型機の生産中止を撤回し、A380neoを開発することを検討すべきであるとの考えを示しました。
同氏によればA380型機は、時代の変わり目の直前に設計されたことから、旧型エンジンの搭載しか選択肢がないため燃費効率が悪いとしており、新型エンジンを搭載できれ現行機より25%の燃費改善が見込まれるとし、今後の航空需要の増加を見据えれば再生産すべきであると主張しています。
また同型機は依然として乗客に人気が高い機種であるとし、先月は87機を稼働させ座席使用率は82%であったことを明らかにしています。
予てから同氏は、A380型機の生産を続けるよう求めているものの、エアバスは、それに聞く耳を持たず生産中止を決めましたが、これについては「彼らはいつも私のことを笑っていましたが、私は自分が最も理にかなっていると思うことを言っているだけです」と述べています。
今後世界の航空需要は、増加する見通しとなり、一部空港ではスロットが不足することも指摘されていますが、今後このような問題をエアライン、メーカー、空港はどのように解決していくの注目となります。Photo : Emirates