カタール航空のAkbar Al Baker CEOは、現在運航ラインから外れている10機のA380について語り、少なくとも今後2年は運用する予定はない事を明らかにしました。
今年5月には少なくとも1年という発言をしていましたが、新型コロナウイルスの長期化により、運用から外す期間を延長しています。
また同氏は、同機が運航に戻るべくタイミングを検討するのは、需要が2019年の水準に戻った際であり、現時点でA380を投入する程の需要は無く、投入しているエアラインは非常に愚かであるとしました。仮に投入しても価格破壊を招くだけであり、現在会社が注力するのは、パンデミックで被った損害を回復させることであると主張しています。
また上記以外にも、A350などの最新鋭機で運航した方が燃費効率が優れCO2排出量も大幅に改善され、環境にも優しいことがA380を運航しない理由の一つであるとしています。
カタール航空は、2024年からA380の退役を開始することをパンデミック以前から決定していますが、新型コロナウイルスの影響が長期化すれば、早期退役を決定することも考えられます。参考記事:Flight Global Photo : Qatar Airways